地域医療連携室だより  平成17年03月号


 
当院消化器科では、内視鏡、外科領域の腹腔鏡下手術に力を入れております。
そこで、内視鏡での特徴や検査予約方法、腹腔鏡下手術のメリット等についてご紹介いたしますので、是非ご利用頂ければとおもっております。




[腹腔鏡下胆嚢摘出術]                    外科医長  櫻井 嘉彦
 


胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術が本邦に導入されて以来、胆石症以外にもさまざまな疾患に対して腹腔鏡を用いた手術が行われるようになってきました。
当院でも従来から腹腔鏡下胆嚢摘出術を行ってまいりましたが、腹腔鏡下手術の適応を早期胃癌や大腸癌に拡大しました。
腹腔鏡下手術の国内における先駆的役割を果たしておられる、北里大学外科、渡邊昌彦教授、藤田保健衛生大学外科、宇山一朗助教授の御指導により腹腔鏡補助下胃・大腸切除術を当院で施行しました。
腹腔鏡下手術のメリットは、整容上優れていること(創が小さいこと)はもちろんのこと、なんといってもその低侵襲性にあります。
小さな創により術後の疼痛が少なく、手術の侵襲が低くなれば腸嬬動の回復も早まり、患者様の入院期間の短縮にもつながると
考えられております。
早期の消化器癌のなかには内視鏡下粘膜切除術(別項で述べます)で根治が期待できる癌も増加していますが、内視鏡治療と従来の開腹手術の間を理める治療法の一つとして腹腔鏡下手術は今後ますます増えていくと期待されています。
一方、最近では、腹腔鏡下手術の持つ技術的困難さから医療過誤がマスコミをにぎわしております。
当院外科スタッフは、腹腔鏡下手術のメリットを地域の患者様に100%還元できるよう日夜研鑽を積み、患者様に安心して治療を受けていただける環境を整えております。
もちろん従来の診療もさらに質の高い医療を目指して努力していきます。
消化器領域の疾患で何かございましたら気軽に相談していただけますようよろしくお願いいたします。








[消化器科内視鏡]                    外科医師  徳原 秀典
 


当院消化器内視鏡室は、外科2名、内科1名、研修医2名、外来看護師3名によって運営されております。食道、胃、大腸疾患のスクリーニングのみならず、消化管出血に対する止血術、経口摂取困難例に対する胃ろう造設術、腺腫や早期癌に対する粘膜切除術、悪性消化管狭窄に対するステント留置術、総胆管結石に対する乳頭切開術など、内視鏡的治療を積極的に行っているのが特徴といえます。
歴史的に並存疾患をお持ちの患者様が多く、低侵襲治療の需要が高まったためとも考えられますが、従来の開腹手術と内視鏡治療の中間に位置する腹腔鏡手術とともに、患者様一人ひとりの状態に応じたきめの細かいオーダーメイド治療を行うべく努力しております。特に早期癌治療におきましては、ガイドラインを遵守しつつ、一括切除率を向上させ る“切開剥離法”も導入し、良好な結果を得ております。
近隣施設の関係みなさま、開業なさっている先生方には常日頃大変お世話になっおります。
よりいっそう当内視鏡施設をご利用いただくために新しい予約システムを開始いたしました。
たとえば、便潜血陽性でご紹介いただいた患者様は、今まで当院の外来を一度受診され感染症のチェックなどを行い、後日大腸内視鏡を行っておりました。
それを開業医の先生方に電話でご自由に日時を予約していただき、採血後下剤を処方していただくことにより、患者様は検査当日まで来院していただかなくてすみます。
患者様への説明用紙などは当院で準備し、患者様からの問い合わせも当院で承ります。
食事をなさらず上腹部痛で受診された患者様はお電話いただければ当日内視鏡を行うことが可能です。
つまりわれわれを、“先生方の施設の内視鏡担当医としてご自由に活用していただければ”、と考えてお ります。


そのためには今まで以上に先生方の信頼を得ることが大事であり、患者様への対応はもちろん、結果の即日ご報告をお約束いたします。
また近年、高齢化に伴い胃ろう造設の需要が高まっておりますが、当院では、コスト度外視で、自己抜去しにくく、かつ抜去されたとしても腹膜炎をきたさない“胃壁つりあげ併用バンパー型造設 (pull法)”を標準としております。各施設担当医の先生をはじめ、ご相談いただければ幸いです。
最後になりましたが、今後ともご指導のほどをよろしくお願い申し上げます。






 


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