[食物負荷試験入院のご案内]
食物アレルギーの治療の基本は、原因食物の除去です。日本では乳児の5-10%に何らかの食物アレルギーを認めると報告されています。食物アレルギーの症状は様々で、原因となる食物を食べてすぐに、ショックをおこしてしまう重篤なものから、食べて半日から一日後に湿疹が出るといったものまであります。
原因食物を調べるのには血液検査や皮膚テストが有効ですが、乳児では原因であっても血液検査は陰性に出ることがあります。また、逆に血液検査では陽性でも多くにお子さんが3-4歳くらいまでに食べられるようになってくることもわかっています。食物アレルギーのもっとも信頼できる診断方法は食物負荷試験、除去食試験なのです。
乳児期に食物アレルギーがあったけれど3-4歳になって、解除できるのではないかと考えられるとき、食べられるかどうかは実際に今まで除去していた食物を食べることで判断します。しかし、乳児期に原因食物を食べて、すぐに全身症状が出たようなお子さんでは、試しに食べてみることには危険が伴いますので、医療機関で行うことが望ましいです。
当院では常に必要最小限の食物制限を心がける立場から、外来あるいは入院で食物負荷試験を行って参りました。平成18年度からは、お子様の安全をより重視するため、日帰り(アレルギー症状が強く出た場合には1泊)入院のかたちで、食物負荷試験を行っております。当院で行っている食物負荷試験は国立病院機構相模原病院で行っている方法に準拠しています
[食物負荷試験を希望される方へ]
食物負荷試験を希望される方は、月曜から金曜日の午前中にアレルギー外来を受診してください。現在他の医療機関を受診しておられる方は、紹介状を持参していただき、医療連携室を通して予約をとっていただくと、スムーズです(予約なしでも受診は可能です)。
外来にて、今までの食物アレルギーのエピソード、や血液検査の結果などを参考に、食物負荷試験の適応があるかどうか相談させていただきます。必要に応じ、血液検査や皮膚検査も行います。
負荷試験を行うことが決まったら、外来にて負荷試験入院の予約を取ります。
[食物負荷試験入院の流れ]
9:00頃
総合受付にて入院手続きを行ったのち、病棟にきていただきます。
10:00〜11:00
病棟の部屋で1〜4人で負荷試験を行います。 試験は、負荷試験食を15分毎に少量から徐々に量を増やし、1時間かけて既定量を食べてもらいます。 経過中は、医師と看護師がベッドサイドに付き添い、症状の変化を注意深く観察しながら経過をみます。
12:00
除去食に合わせた昼食が出ます。
14:00
症状が数時間して出てくることもあるので14:00までは院内で様子を見ます。最後に診察を行い症状がない、もしくはあってもごく軽度であれば、退院手続きをとっていただきます。
強い症状が出た場合には症状に応じた治療を行い、一晩入院で経過を見ます。
[費用について]
食物負荷試験のために1泊2日で入院した場合の費用の概算は以下のようになります。
入院料 (2日分で3割負担)
13,480 円
食費 (昼食、夕食、朝食の3食)
780 円
合 計
14,260 円
※ 乳児医療証をお持ちの場合は、食費の負担のみです。
※ 市町村により、入院の補助が出る場合があります。
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